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パリの聖ジェルマノ司教                         記念日 5月28日


 パリで最も古く、そして最も大きい中世紀のサン・ジェルマン・デ・プレ修道院は、この聖人の生存中にチルデベルト1世王によって558年に建てられたものである。ジェルマノはそれを聖ヴィンセンチオと聖十字架に奉献した。

 576年5月28日にジェルマノが80歳で死去した時、この修道院の立派な墓に葬られたが、それはフランスの革命者たちによって破壊され、彼が列聖された年に彼の名をとって再建された。

 ジェルマノは496年フランスのオータンの近くで生まれて、530年に司祭となり、10年後にオータンの聖シンホリエン修道院の院長に選ばれたが、彼がパリに滞在していた時に早速パリの司教に任命され、同時にチデルベルト王付き司祭長となった。
 ジェルマノは高位についても、従来の厳しい生活を続け、貧しい人々が集まって来ても決して彼等を退けるようなことはしなかった。576年に彼が帰天した時、有名な詩人のヴェナンチオ・フォルトゥナートが彼の生涯をほめたたえる文章を書いた。それは信じがたいような多くの奇跡や伝説を含んでいるが、このような力強く崇高な聖人を与えてくださった神に感謝する彼の心情がにじみでている傑作である。